二所ノ関一門の全貌|元稀勢の里の台頭と2026年理事選勢力図
大相撲の歴史を彩り、数々の大横綱を輩出してきた名門「二所ノ関一門」。土俵上での熱戦はもちろんのこと、日本相撲協会の運営や伝統の継承においても、出羽海一門と並び角界を二分する強大な発言力を誇ります。特に近年は、第72代横綱・稀勢の里が創設した新たな二所ノ関部屋の目覚ましい躍進や、伝統ある佐渡ヶ嶽部屋の看板力士たちの活躍により、その存在感はさらに高まっています。
かつての後継者争いや分派・合流といった激動の歴史を経て、現在の一門はどのような結束と力関係を築いているのでしょうか。2026年の日本相撲協会役員改選に伴う理事選挙の動向や、各部屋の看板力士、次世代の育成方針まで、知られざる内情を徹底解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:二所ノ関一門は佐渡ヶ嶽・芝田山・放駒・鳴戸・二所ノ関など計10部屋以上を擁し、大相撲五大一門の中でもトップクラスの勢力を維持。
- 要点2:歴史的な名跡争いや分裂劇を乗り越え、現在は元稀勢の里の二所ノ関親方を中心とした「近代的な育成モデル」が一門全体の活性化を牽引。
- 要点3:2026年の協会役員改選においても複数議席の理事を確保し、土俵の話題性と協会運営の双方で角界の中心軸を担う。
【2026年最新】二所ノ関一門の所属部屋一覧と現在の勢力図
大相撲の「五大一門」(出羽海、二所ノ関、高砂、時津風、伊勢ヶ濱)の中で、二所ノ関一門は現在、土俵の内外で最も勢いのあるグループの一つとして数えられます。長年の一門再編を経て、現在は伝統派と新進気鋭の部屋が絶妙なバランスで共存しています。
一門を構成する主な所属部屋は以下の通りです。
【二所ノ関一門の主要所属部屋】
・佐渡ヶ嶽部屋(師匠:元関脇・琴ノ若/大関・琴櫻などを擁する名門)
・二所ノ関部屋(師匠:第72代横綱・稀勢の里/茨城県阿見町に近代拠点を構える)
・芝田山部屋(師匠:第62代横綱・大乃国/協会の要職を務める重鎮)
・鳴戸部屋(師匠:元大関・琴欧洲/欧州出身親方初の独立部屋)
・放駒部屋(師匠:元関脇・玉乃島/旧松ヶ根・旧二所ノ関の流れを汲む実力派)
・押尾川部屋(師匠:元関脇・豪風/尾車部屋から独立した近代的分家)
・中村部屋(師匠:元関脇・嘉風/尾車部屋からの独立で新風を吹き込む)
・高田川部屋(師匠:元関脇・安芸乃島/旧高砂一門から合流した武闘派)
・田子ノ浦部屋(師匠:元前頭・隆の鶴/稀勢の里・高安を育てた実績)
・片男波部屋(師匠:元関脇・玉春日/玉の海以来の格式を受け継ぐ)
・湊部屋(師匠:元前頭・湊富士/逸ノ城を育て上げた名伯楽)
現在の勢力図における最大の特徴は、関取在籍率の高さと若手親方の結束力にあります。伝統的な大所帯である佐渡ヶ嶽部屋に加え、二所ノ関部屋や押尾川部屋、中村部屋といった平成後半から令和にかけて独立した若い親方衆が積極的に情報交換を行い、一門全体の指導レベルを底上げしています。
二所ノ関親方(元稀勢の里)の育成手腕と一門内での存在感
現在の一門を語る上で欠かせないのが、元横綱・稀勢の里である二所ノ関親方の存在です。2021年に名跡を継承し、茨城県稲敷郡阿見町に開設した二所ノ関部屋は、角界の常識を覆すトレーニング環境と科学的アプローチで大きな注目を集めました。
早稲田大学大学院でスポーツ科学修士を取得した同親方は、根性論にとどまらないデータ分析や食事管理、オンとオフを明確にした稽古体系を導入。その成果は早くも結実し、大の里をはじめとする若手有望株が驚異的なスピードで番付を駆け上がりました。
この実績は一門内にも強い刺激を与えています。かつては閉鎖的になりがちだった部屋間の垣根を越え、合同稽古や若手力士の育成ノウハウの共有が進むなど、二所ノ関親方は一門の新たなリーダー格として絶大な発言力を持つに至っています。
激動の歴史と再編の経緯|名門を揺るがした「分裂の真相」とは
二所ノ関一門の歩みは、栄光と同時に激しい内部対立の歴史でもありました。その源流は、大正から昭和初期にかけて土俵を席巻した名横綱・玉錦に遡ります。その後、昭和の大横綱・双葉山(時津風部屋を創設)や大鵬などを輩出し、角界最大の勢力を誇るようになりました。
しかし、1970年代半ば、8代二所ノ関(元大関・佐賀ノ花)の急逝に伴う後継者争いが勃発します。部屋の継承を巡って元大関・大受と元関脇・金剛の間で激しい確執が生じ、結果として金剛が10代二所ノ関を襲名。これに反発した元関脇・黒姫山や元関脇・麒麟児らが独立・分派する契機となり、一門は長期にわたる再編期に入りました。これが角界史に名高い「二所ノ関一門の後継争いと分裂の真相」です。
さらに2010年には、元横綱・貴乃花を中心としたグループが一門を離脱し「貴乃花グループ(貴乃花一門)」を結成。一時は勢力低下が懸念されました。しかし2018年、日本相撲協会による「すべての部屋は五大一門のいずれかに所属すべし」という規定改定に伴い、旧貴乃花グループ所属の部屋(阿武松部屋など一部を除く)が二所ノ関一門に復帰・合流。複雑に入り組んだ因縁を清算し、現在の強固な体制へと再構築されたのです。
佐渡ヶ嶽・芝田山・鳴戸・放駒|中核を担う各部屋の特徴と看板力士
二所ノ関部屋の躍進を支える一方で、一門の土台を堅牢に保っているのが重鎮・実力派の各部屋です。
【佐渡ヶ嶽部屋:一門最大の金看板】
大関・琴櫻を筆頭に、常に幕内上位で活躍する関取を輩出し続ける名門中の名門です。師匠の佐渡ヶ嶽親方(元関脇・琴ノ若)の安定した指導力と、先代から受け継がれるスカウト網は角界随一の強さを誇ります。
【芝田山部屋:協会の信頼厚い重鎮】
第62代横綱・大乃国が率いる芝田山部屋は、コンプライアンスや危機管理が厳しく問われる現代相撲界において、協会の広報部長や重要ポストを歴任してきた師匠の確固たる統率力が高く評価されています。
【鳴戸部屋:国際色と先進性を誇る挑戦者】
元大関・琴欧洲の鳴戸親方が主宰する鳴戸部屋は、欧州や海外出身力士の指導ノウハウに長け、語学教育や学業との両立を支援する独自の育成スタイルを確立。伝統的な一門の中に多様性をもたらしています。
【放駒部屋:正統派の押し相撲を継承】
元関脇・玉乃島が率いる放駒部屋は、旧松ヶ根部屋から続く粘り強い押し相撲と地力を重視した稽古で、着実に幕内・十両力士を育て上げる実力派として一門の屋台骨を支えています。
日本相撲協会の役員改選と理事選挙における二所ノ関一門の影響力
日本相撲協会の最高意思決定機関である理事会は、親方衆による投票(理事選挙)によって選出されます。定数10名に対し、各一門が自派の候補者を何名当選させられるかが、協会内の主導権争いにおいて極めて重要となります。
2026年の役員改選においても、二所ノ関一門は出羽海一門(3〜4議席)に次ぐ2〜3議席の理事ポストを確実に確保する計算が成り立っています。一門内の持ち票数が多いため、事前の調整が円滑に進めば無投票当選を果たすことも珍しくありません。
かつてのような派閥抗争による票の分裂は影を潜め、現在の二所ノ関一門は強固な団結を誇っています。特に協会運営の近代化やコンプライアンス遵守、ファンサービスの拡充といった改革路線において、一門の推す理事が中心的な役割を担っており、今後の角界改革のキャスティングボートを握っていると言っても過言ではありません。
【二所ノ関一門】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:二所ノ関一門には現在いくつの部屋が所属していますか?
A1:2026年現在、二所ノ関部屋、佐渡ヶ嶽部屋、芝田山部屋、鳴戸部屋、放駒部屋、押尾川部屋、中村部屋、高田川部屋、田子ノ浦部屋、片男波部屋、湊部屋など、計10部屋以上が所属しており、五大一門の中でも上位の規模を誇ります。
Q2:元稀勢の里(二所ノ関親方)と佐渡ヶ嶽親方の関係は?
A2:同じ二所ノ関一門の重鎮と新進リーダーとして、非常に良好で強固な協力関係にあります。合同稽古の実施や若手力士の育成指導において緊密に連携しており、一門の求心力を高める両輪となっています。
Q3:なぜ「大相撲の五大一門」の中で二所ノ関一門がこれほど注目されているのですか?
A3:大関・琴櫻や大の里といった現在の大相撲を代表する看板力士が多く所属していることに加え、元稀勢の里による科学的トレーニングの導入や地方拠点の活用など、現代的な改革を次々と成功させているためです。
まとめ:次世代の相撲界を牽引する二所ノ関一門の未来
二所ノ関一門は、玉錦や双葉山、大鵬が築いた輝かしい伝統を受け継ぎながら、数々の分裂や再編の危機を乗り越えてきました。そして今、佐渡ヶ嶽部屋の盤石な強さと、元稀勢の里率いる二所ノ関部屋の革新的なアプローチが融合し、かつてない充実期を迎えています。
2026年以降の相撲界においても、土俵上での優勝争いはもちろん、相撲協会の組織改革や未来のファン獲得において、二所ノ関一門が果たす役割は極めて大きくなります。伝統の重みと近代的な挑戦が交差するこの名門一門の動向から、今後も目が離せません。 (出典: 二 所 ノ 関 一門(Yahoo!ニュース))